昨日までを愛せますように。
美優の旦那さんはあの男の人と違い、可愛い系の人。

失礼だけれども……、あの男の人よりも、美優には似合っている。

隣に並んでいても、ふわふわで可愛い美優との違和感がない。

優しい時間が流れ込み、私も自然に笑みが溢れる。

お迎えに来る程に仲が良いんだね。

帰り際、旦那さんに……

「美優と仲良くしてくれて、こちらこそありがとうございます。俺も仕事がいつも遅くなりがちで、一緒に居られる時間も少ないんです。美優は寂しがり屋だから、これからも仲良くしてあげて下さいね」
と言われたので、

「こちらこそ、これからもよろしくお願いします」

と返した。

駅前で二人とはお別れをしたのだが、急に寂しさが襲って来た。

久しぶりに来たな、この感覚。

寂しい、切ない、虚しい。

仲睦まじい二人を目の当たりにしたからか、襲って来た感覚が私を苦しめる。

自宅に帰りたくない。

帰っても、また一人きりだから─────……
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