昨日までを愛せますように。
「アンタ、あの二人の知り合い?」

「え?あ、うん、知り合い……と言うか、女の子は友達」

「友達ねぇ……」

「……って言うか、どうして、ここに居るの?」

「あ、あぁ。野暮用。……アンタ、暇?」

「暇って言えば、暇」

「ふうん?じゃあ、折角会ったんだから飲み行かない?」

「……うん、ちょっとだけなら」

スーツを着た、あの男の人と一緒に居酒屋に行った。

美優には旦那さんの由良さんが居るから、この人と二人で飲みに行っても良いんだよね?

最初は不信感しかなかったけど、この人は悪い人じゃないと思い始めている。

「そう言えば、お互いに名前知らなかったな。俺は律斗(りつと)。化粧品会社の広告担当してる」

「私は香奈だよ。凄いね、あの大手化粧品会社の広告担当とか」

「……たまたま入社出来ただけだ」

律斗さんは生ビール、私はシークーワーサーサワーを注文した。シークーワーサーの丁度良い酸っぱさが好き。

他にも焼き鳥などを注文した。

律斗さんは仕事帰りでお腹が空いているのか、ガッツリ系のおつまみを沢山頼んでいた。

細身なのに良く食べる……。
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