昨日までを愛せますように。
メンソール
急ぎ足で向かったのは、たまたま通りかかった公園。

ヒトゴミを掻き分け、擦り抜けて、電車に乗り、適当な場所で降りて、ブラブラと歩き出した時、公園があったので立ち寄る事にした。

幼い子供達とその母親達が何人かいるが、わりかし静かな公園。

ここまでは追って来ないよね?

一人になりたくて、でも、全く一人にはなりたくなくて……。

本当に一人ボッチは悲し過ぎる。

だから、一人暮らしのアパートまでは帰らなかった。

子供達が遊んでいる様子をベンチから眺めていた。

何て無邪気で、何て楽しそうなんだろう……。

私にもあんな頃があったのにな……。

大人になれば、なる程、生きて行く事がだんだんと苦痛になる時がある。
< 7 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop