真夜中のサイコパス
(私の体の中に浜中美澄が入っていった……。

どうしよう。

早くあの白い煙を吐き出さなくちゃ)


私は自分の体の中にまた浜中美澄が入っていったことにパニックになりながら、必死に咳込み、あの白い煙を吐き出そうとしていた。


でも、そんな私を嘲笑うかのように、また浜中美澄の笑い声が私の頭の中で響いていた。


私はそんな浜中美澄に、心の中で叫んでいた。


(私はあなたのことが大嫌い!

私はあなたに関わったことを後悔している。

もしもあなたにさえ会わなければ……。

里山高校の都市伝説さえ知らなければ……)
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