契約結婚ですが、極上パイロットの溺愛が始まりました


「失礼いたします。こちら、赤肉メロンのブランマンジェでございます」


 紅茶が入ると、すぐのタイミングで他の黒服のスタッフが現れ、一品目のスイーツが載るプレートを桐生さんと私の前に置いていった。


「わ……美味しそう」


 プレートの上には、シングルアイスほどの大きさのドーム形のブランマンジェがのっている。

 つるんとした淡いイエローのその横には、オレンジ色の赤肉メロンが添えられ、綺麗な黄緑色のソースが白いプレートの上に芸術的に垂らされていた。


「いただきましょうか」

「あ、はい。では、いただきます」


 綺麗に盛られたスイーツにスプーンやフォークを入れるのは毎回もったいないという思いが付きまとうけど、その先に幸福のひとときが待っている。

 艶のある半球にスプーンを入れていく。

 黄緑色のソースも絡めて口に運ぶと、メロンの濃い甘さが口いっぱいに広がった。


「今日お会いできたら、伝えようと思ってたんですけど、あの那覇空港発の便で宇佐美さんがご協力くださった妊婦の方、その方から会社に礼状が届いたんです」

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