幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
花乃の不機嫌なのも気になるけど、一番は高橋とやらの事。
誰なんだよ、そいつは!!
問い詰めないと気が済まない俺はまだまだ子どもだなと呆れるが、
「ふん。俺は子どもだよ。
花乃限定だけど。」
風呂から出ると花乃は夕飯を用意して待ってくれていた。
もじもじして落ち着かない様子でマブカップを両手で持っている。
「おっ!うまそっ!
花乃、眠いのに悪かった。
夕飯サンキュウ!」
どうやら、先ほどまでの経緯に反省している様で花乃は俯いて俺の方を見ない。
シーンと静まり返るーーーー。
「花乃、今日の昼飯って誰と食べた?」
「雪ちゃんと食べたよ。」
雪ちゃん?
ああ。世良さんか。
俺とも同期だけど殆ど話したことないけど。
あの人ねー。
「ふ~ん。
風の噂で高橋とやらと昼飯食べてたって聞いたけど。」
「高橋さんは私の上司なんだから別に…変な事じゃないでしょ。」
何故か高橋の肩を持つ花乃にじわじわと嫉妬心が湧き出てくるのかわかる。
「そうか?
豚カツ一緒に食べたとか、あ~んってしてあげたとか。
それってなんだ?上司命令だったのか?」
「いっくん!失礼な言いがかりはやめて。」