幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
二時間は待ってるよな?
花乃の頑固なのは知ってるけど。
「ねえ?いっくん?
…いっくん、まだ、いるの?」
「うん。いる。開けて。」
ガチャンーーーー。
やっと開けてくれて壊れるほどにぎっしり抱き締める。
「寒いのに…ごめんね…」
何か言いたそうな花乃を無視するように言いたい事を言って、風呂にでも入る事にする。
「花乃、眠いんだろ?
先に風呂入ってくるから先に寝てていいよ。」
「いっくん!!
待って!こんな時間まで待ってるなんて思わないくて…寒い思いをされせて、ごめんなさい。」
花乃は花乃で一人で部屋に居て色々悩んだんだろう。
外の寒さなんてどうでもいい。
欲しいのはそれじゃない。
本当に反省しているのは分かるけど風呂に入って頭を冷やさないと本気で花乃を壊れてしまうほどーーーー。
「花乃、その事で怒ってるんじゃない。
分からないなら風呂から出てくるまでに考えておけ。
まあ、眠いなら寝てもいいけど。」
「……。
待ってるよ…。」
その言葉に納得して、花乃の頬にキスをしてバスルームへ向かう。