幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
営業課の飲み会ーーーー。
「かんぱーい!!」
「乾杯!」
「お疲れ様です~」
「今日は突然、すみません。
パパがお前が変わりに行ってこいって~
でも皆さん、お小遣いもたっぷり預かってきたのでパァーっと飲みましょうね~~」
「ありがとうございます!!!!」
「やったぁーーー!!」
乾杯。。
そして、お疲れ様と同時に帰りたい。
おい、おい。まじか。二次会には出るつもりないけど、これって帰りづらい雰囲気だな。
専務だかの娘らしい秘書課の女が一人、誰よりも先に店に付いたらしくせっせと飲み物やら食事の取り分けやらやっていた。
そんなの自分で出来るのにと考えいたら、どうやら俺の番?らしく隣に座ってきた。
「永瀬さん!
お疲れ様です~
成績優秀の未来のエースだって評判なんですよお~」
「お疲れ様です…。
またまた、ご謙遜を。」
あれが旨いとか、これを取りますとか……。
別にいいのに。
花乃は寄り道せずに帰ったのかスマホで連絡を取りたい。
その手を制するように隣の女は会話を続ける。
「永瀬さんって~総務課に彼女?お付き合いしている女性がいるとか?
噂を耳にして、本当なんですかあ~」
「どこからそんな噂を?
僕も大人なんで好きな人の一人いても可笑しくないかと思いますけど?」