幼なじみと恋愛講座をご一緒に。


とうとう花乃に全部話してしまった。
カフェでのランチの事も。



「花乃?ごめん。
 黙っててごめんな。
 こんな話、聞きたくなかっただろ?
 気分わるくなったよな?」


「大丈夫。
 少しびっくりしたけど、話してくれて嬉しいよ。」


『大丈夫』
振り絞る様に言う言葉に花乃のショックが伝わる。
花乃が知らなくていい世界。
大事に大事に囲いすぎて社会人になってから色恋沙汰なんて知っただろう、うぶな花乃には理解しがたい話だろう。


正直、刺激的な恋愛事情を花乃が知ったらどんなリアクションになるのか。興味はあったのも事実だけど。


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