幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
今すぐ、この話を終わりにして花乃の記憶から消したい。
「花乃。
これで分かったろ?
俺は花乃だけだって。
田代ってやつに会わせたくなかったのは下品な事を平気で言うから、それで花乃を傷つけたくなかったからだよ。」
デリカシーの欠片もない物言いで花乃に初めてはどうだったとか平気で聞きそうだからな。
そういう話しに疎い花乃の反応を見て喜びそうなやつだから会わせたくないんだ。
「それは私がまだまだ子どもだからってこと?」
「それは違う。
子どもだと思うやつにキスやそれ以上の事なんて出来ない。」
小学校の頃から一緒にいて、年々大人の女性になっていく花乃を見て子どもだなんてもう何年も前から思ってないよ。
それをあからさまにして、花乃に嫌われたくなくて必死で我慢した。
確かに手を出すのに時間はかかったけど、それは単に大事にしたかったから。
花乃の気持ちを一番に考えていたから。