幼なじみと恋愛講座をご一緒に。

「本当は違う。
 花乃の事がその時にはもう好きだったから。
 だから、他のやつに花乃を会わせたくないし家にも行かせたくなくて毎回、俺が行くって率先してた。
 そしたら、花乃の事を自然と任させるようになったんだよ。」

びっくりしちゃうよな?
思ってもない事実に驚きのあまり、目は大きく開いて口も開けてしまった花乃。
それも可愛いなと思ってしまう俺は相当重症だよ。

「花乃?
 大丈夫か?
 今日1日でいろんな話がありすぎて疲れただろ?
 少し休もう。」

「え?やだよ?いっくん!
 私は大丈夫だからもっと聞かせてよ。」

花乃は田代の件と俺の告白で眠気がぶっ飛んだのかまだ大丈夫らしい。
明日、寝坊しそうだな。

「花乃、もうすぐ23時になるけど眠くないか?
 いつもなら"いっくん、もう寝たい。抱っこして"って言うだろ?
 続きは明日でも明後日でもいつでもいいんだぞ。」

パコーーン
またもや、クッションが飛んできた。
こういう事を言うから子ども扱いだなんだって思われるんだろうな。
止めるつもりはないけど。
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