幼なじみと恋愛講座をご一緒に。

引かれるのを覚悟の上で告白する。
また勘違いで拗れて、さらっとプロポーズを断られてたまるか!!

「花乃。
 俺たちが出会ったのって小学生の時って覚えてるか?」

コクンと頷く。

「うん。
 覚えてるよ。」

「じゃあ、花乃が学校を休んだ時に連絡帳とかプリントとかを花乃の家に誰が届けてたかは覚えてる?」

もう一度、頷く。そして「いっくん、でしょ?」と言いほんのり顔が赤くなる。
ふう。覚えてたか。
この際だからもうひとつ告白しておく。

「何でいつも俺が届けたか不思議に思ったことない?」 

「え?
 どうして?
 同じクラスで席が隣だったからじゃないの?」

だよな?
花乃はとんでもなく鈍感だから毎回俺が花乃の家まで持っていくのを不思議に思ったことなんて無いだろうなと思ってたよ。
ちなみに花乃のお義母さんもそんな感じなんだよな。。。


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