青薔薇の至愛





本当はふたりっきりになりたいけど。


朱ちゃん、桜木さん見かけると嬉しそうに話しかけちゃうんだもん。


いつものことだけど、今日も三人で肩を並べて歩く。


すると。



「おはようございます」


心地いい低音に耳が反応する。


パッと顔を上げれば、私の隣にはクラスメートであり朱ちゃん達の後輩で友達でもある名雲(なぐも)雪羽(ゆきは)君が立っていた。



「おー、雪羽おはよう」


「雪ちゃーん、飴食う?」


「いらないです。朝から元気ですね、アンタら。
 優乃おはよ」


「おはよう雪羽君」


「パン食う?」


「食べる!!」


雪羽君から差し出されたメロンパンは私の大好物。



さすが雪羽君、桜木さんと違って優しいな~。




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