青薔薇の至愛
朝ごはんで満たしたお腹に手を当てながら、お昼のデザートにしようとメロンパンを鞄の中に入れる。
桜木さんは口を突き出しながら私を見ている。
「ひどーい、俺が飴ちゃんあげた時は優乃ちゃん嫌がってたくせに。
つまんねー」
「え、えっと……でも」
「桜木さん、優乃が食えないもんわざと寄越すなって。
それに雪羽、なにお前。好物で優乃釣るとか卑怯すぎ。
ちなみにメロンパンよりもカップラーメンの方が好きだもんな?優乃は」
「なにくだらないマウントとり始めてるんですか朱光さん……。
別に自分が食わないもん好物だって言ってる奴にあげてもいいでしょ」
「ねぇねぇ、俺もメロンパン好き~。
優乃ちゃんこの飴と交換しない?」
「ひぇ」
「だー!桜木さん、優乃が嫌がること楽しそうにすんなって!!」
「だって楽しいし?いいじゃん、彼氏でもないくせにうるさいね朱光は」