青薔薇の至愛





膝裏でイスを引く。

俯きながら急に立ち上がった私を見て、ふたりはビックリしていたけど。


今の私はそれどころじゃない。



席の離れている雪羽君に駆け寄ると、彼はいきなり目の前に現れた私に驚いている。



「雪羽君」


「……どうした?」


「朱ちゃん、彼氏にしたいランキング1位だったんだって」


「……は?」


「朱ちゃんと同じクラスの子達が、そう言ってたんだって。」



ウルッとした視界は、今にも涙を溢してしまいそうだけど。


グッと泣くのを我慢してる私は、きっと雪羽君から見たらブサイクだ。




「朱光さんが女にモテるのなんて今更だろ。
 あの人天然たらしだし、モテない方がおかしいって。」


「でもでも!そんなにモテてたら、いつ彼女作っちゃうか分からないじゃんか~!!
 どうしよう……ものすごく美人で、ナイスバディなお姉さんが朱ちゃんに言い寄ったりなんかしたら……絶対朱ちゃん目がくらんじゃう……っ!!」



「別に大丈夫だろ、気にしすぎ」



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