初恋物語~大切な君へ
下校時間
俺は6限目が終わり帰りのホームルームが終わると同時に真っ先に雫の席にむかった。
この前席替えをして、見事に雫と離ればなれ
になった。
今、俺の横は美桜ちゃんになった。
「雫!」
「早く2人で帰ろ!」
そう口に出した途端1─3組のクラス中がザワつきだす。
「えっ?」
「どーゆう事!?」
「いつもグループで帰ってるのに」
「木梨さんと今日2人で颯太君は帰るの?」
「えっ?!」
「あの二人ってどんな関係なの!?」
そんな声がクラス中飛び回っている。
私は一気に心臓がバクバクと急速に早くなっていた。
颯太君…悪気はないぽっいけどクラスの
みんなのいる前でさっきの発言されると
困るよ。
みんなの視線を感じる…怖い…前の中学の
時みたいで思い出してしまう。
そう私は感じた時には震えが止まらなかった。
だけどその震えは次の颯太君の行動で治まる
。
颯太君はちゃんと向き合ってみんなの前で話してくれた。
俺が発言した時には既に遅かった。
気持ちが前に出てしまい雫の気持ちも考えずに2人で帰ろなんてみんなの前で口出してしまったのだ。
その後、雫はやはり顔色が真っ青になって
身体中震えていた。
雫はクラス中の視線、言葉、空気が怖くて
たまらなくなったに違いない。
きっと中学の時を思い出させてしまったのかもしれない。
俺は本当になんて事をしたのだ。
ここは俺がちゃんとなんとかしないと。
みんなに理解してもらう為に俺はみんなに
打ち明ける事を決めた。
雫の手を優しく握って。
「雫、俺達の事話すね。」
「うん。お願い。」
その言葉に私はホッと安堵する。
もうこうなったら隠さず本当の事を話したら
クラスの人達なら理解してくれるかなと希望を抱いていたのだ。
「みんな!ちょっと俺が今から話すから」
「聞いてほしいんだ。」
「真剣な話しだから茶化したりするのは」
「無しな。」
そう颯太君が言うとクラスメイトは颯太君と私の方に身体を向けて聞く体勢を取った。
「あのな、単刀直入で言うと」
「俺と雫は付き合ってる。」
そう颯太君が言うとまたクラス中がざわめき出す。
「みんなちょっとちゃんと聞いてくれ。」
「俺が雫にベタ惚れだったんだ。」
「最初から良い子だなぁー仲良くなりたい」
「この子と友達になりたいって思って。」
「だけど、最初雫はそんな気がなくてさ」
「むしろ苦手な男子だったみたいで」
「俺の一方的な片想いでさ、努力の末」
「最初は友達からのスタートしたんだよ。」
「そして段々雫も俺の事好きになって」
「きてくれて去年の12月に」
「付き合う事になった。」
「俺はこの先もずっと雫の事大好きだし」
「みんなにも雫の魅力に気付いて」
「くれると嬉しい。」
「もし、雫に何かしようってなったら」
「俺が許さないからそうなった時は覚悟」
「しておいて。」
「俺、命より雫が1番大切だから。」
「あの…私からもみんなに話したい。」
「私も颯太君と同じくらい颯太君の事」
「大好きで大切な人です。」
「こんな私に勇気や希望や学校の楽しさ」
「を教えてくれて私は過去から抜け出せたの」
「木梨さんの過去?」
「昔、辛いことあったの?」