初恋物語~大切な君へ
結婚式当日


私達はあれから、
ものすごく早いスピードで結婚式まで
の段取りを進めた。
そして、籍も入れて新しい私達の家に入居し
幸せな日々が過ぎていく。

お互い付き合うというのはしなかった。
ただ、一刻も早く一緒に居たい
それだけ……。

私はベールとウエンデイングドレスに
身をまといながら今までの出来事を
思い返しながら思い出に浸りながら
メイクが完成するのを待っていた。


「雫様完成致しました。」
「とてもお似合いです。」

そうブライダルヘアメイクアーティスト
さんが言ってくれる。


私はドレッサーの鏡を見ると
まるで別人みたいな私が鏡に映し出されていた。
これ……私?
こんなにも変わるんだ……。
プロって凄いなぁ。
颯太君綺麗って言ってくれるかな。
颯太君は一足先に準備をしている為
お互い会うのは式の始まりの時。


「雫、綺麗よ……。」



「お母さん!泣かないで!」
「まだ早いよ(笑)」



「雫がとうとう結婚かー」
「お父さん寂しい……。」



「お父さんまで泣かないで!」
「もう、しかも籍入れて引っ越しまで」
「してるのよ?」



「そうだからだよ……。」
「とうとう式まで挙げるから」
「もう完全にお嫁にやってしまったと」
「実感してしまってな。」



「お父さん、大丈夫だよ。」
「私ちゃんと幸せになってるから。」
「これからもずっと幸せになるから。」
「時々家に帰るからね?」



「しずくぅー!」


「もう!お父さん、雫を困らせないで。」


「新郎の準備が整えましたので、」
「そろそろ式場までお願いします。」


ブライダルアシスタントのスタッフさん
の呼びかけがあり、
私はお母さんとお父さんと一緒に
式場まで行った。

もう教会の中で新郎の颯太君が入場ており、
いよいよ私が入場する番。
私は扉の前でお母さんにベールダウンをして
もらい、
次にお父さんと共にバージンロードを歩き
ながら、颯太君の居る聖壇の前に着いた。
そして私と颯太君は牧師の前まで一緒に
行き牧師が聖書を朗読し、
いよいよ結婚誓約と指輪交換をする。


そして次にベールアップと誓のキスをする。



「雫とても綺麗だ……。」


そう言って颯太君は私のベールを上げて
優しくキスをする。

すると周りからおめでとうと言う声が
たくさん教会に響く。

スムーズに式は進み私達は
退場する為、バージンロードを再び歩きながら
みんなに手を振っていた。
見渡すとみんな笑顔で手を振ってくれ
お祝いの言葉をくれる


坂垣さん
「木梨さんおめでとう!」

杉本君
「木梨おめでとう!」

兄ちゃん、美桜
「雫、颯太君おめでとう!」

圭介
「雫、颯おめでとう!幸せになれよ!」

慎吾
「木ナッシー!颯太おめでとう!」


*雫*
みんなみんなありがとう。
本当にみんなが私達を支えてくれた。
辛い事もいっぱいあった。
悲しい事もいっぱいあった。
楽しい事もいっぱいあった。
どんな私達でもみんなが居てくれたから
ここまで来れた。
私の初恋物語は胸いっぱいの物語り。



*颯太*

俺はこの世の誰よりも幸せだ。
それはみんなが俺達を支えてくれて
迷った時、辛い時、悲しい時、
手を差し伸べてくれた。
俺はこの事をずっと忘れない。
俺と雫が一緒になれたのは
みんなが居たから。
だから誰よりも幸せになる。
雫を一生幸せにさせてみせる。
俺の初恋物語は大切な君への贈り物。



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