御曹司は懐妊秘書に独占欲を注ぎ込む
「早希の可愛さは、俺の欲をいつも煽るって意味だ」
驚きで固まっていると再び唇が重ねられる。遠慮のない性急な口づけが始まりそうになり心臓が暴れ出しそうになった。
ところが、いきなり明臣さんがキスを中断して、壁の方を睨みつける。なにかに神経を集中させる彼にどうしたのかと尋ねようとした瞬間、静寂の中で空耳を疑うほどの小さな声が聞こえた。
「め、芽衣を見てきます!」
私は素早く彼から離れると、急いで隣のベッドルームへ向かう。カーテンが閉ざされた部屋は薄暗い。
予想通り、目が覚めた芽衣はベビーベッドの真ん中で体を起こしちょこんと座っていた。寝惚けているのか、泣いてはいない。
「うあ、まー!」
ところが、こちらを見て私を確認した途端、芽衣が泣き出しそうな顔でベッドの柵を掴んでつかまり立ちをする。私はすぐに芽衣を抱き上げて、彼女を抱きしめた。
「芽衣、ただいま。お父さんといい子にしてた?」
「んた!」
とりあえず授乳して、芽衣を落ち着かせてから明臣さんのところに戻ろう。芽衣を抱えたままベッドの端に腰を下ろす。
急に現実に引き戻され、改めて明臣さんとのやりとりを思い出すと顔が熱くなる。
『愛し合いたいんじゃなかったのか?』
違う。私が妙なことを言って結婚を拒んだから、明臣さんは真面目に実行しているだけで……。
芽衣がいなかったら、彼が私に結婚を申し込む事態は起こりえなかった。そこを履き違えちゃだめだ。
頭の芯がすっと冷たくなる。無意識にため息を漏らし、私は芽衣を抱きしめ直した。
驚きで固まっていると再び唇が重ねられる。遠慮のない性急な口づけが始まりそうになり心臓が暴れ出しそうになった。
ところが、いきなり明臣さんがキスを中断して、壁の方を睨みつける。なにかに神経を集中させる彼にどうしたのかと尋ねようとした瞬間、静寂の中で空耳を疑うほどの小さな声が聞こえた。
「め、芽衣を見てきます!」
私は素早く彼から離れると、急いで隣のベッドルームへ向かう。カーテンが閉ざされた部屋は薄暗い。
予想通り、目が覚めた芽衣はベビーベッドの真ん中で体を起こしちょこんと座っていた。寝惚けているのか、泣いてはいない。
「うあ、まー!」
ところが、こちらを見て私を確認した途端、芽衣が泣き出しそうな顔でベッドの柵を掴んでつかまり立ちをする。私はすぐに芽衣を抱き上げて、彼女を抱きしめた。
「芽衣、ただいま。お父さんといい子にしてた?」
「んた!」
とりあえず授乳して、芽衣を落ち着かせてから明臣さんのところに戻ろう。芽衣を抱えたままベッドの端に腰を下ろす。
急に現実に引き戻され、改めて明臣さんとのやりとりを思い出すと顔が熱くなる。
『愛し合いたいんじゃなかったのか?』
違う。私が妙なことを言って結婚を拒んだから、明臣さんは真面目に実行しているだけで……。
芽衣がいなかったら、彼が私に結婚を申し込む事態は起こりえなかった。そこを履き違えちゃだめだ。
頭の芯がすっと冷たくなる。無意識にため息を漏らし、私は芽衣を抱きしめ直した。