御曹司は懐妊秘書に独占欲を注ぎ込む
彼とは十分な距離があるし、なにもあるわけない。意識するだけ損だし、明臣さんにも失礼だ。早く寝た方がいい。
彼にもそう言ったくせに、ベッドに入ってもなかなか眠れない。不自然に何度も寝返りを打ったそのときだった。
「眠れないのか?」
小さく尋ねられドキリとする。そろりと明臣さんの方に体を向けると、同じベッドの上なのに微妙に距離のある位置でこちらを見ている彼と目が合った。
「はい。中途半端に寝ちゃったので。家だったらこの時間に残った家事とか仕事をするんですけれど」
けっして明臣さんのせいではないというのを伝えたくて私は正直に答える。
「結果的に巻き込んでしまってすみません」
彼を起こさないようにと思っていたのに、どういうわけか起こした張本人の芽衣はぐっすり眠っていて、彼女を寝かせようとした大人ふたりが起きている。
冷静に考えると、この状況がなんだか逆におかしくなり笑みがこぼれた。
「さっき……」
「え?」
明臣さんがなにか言いかけて、私は聞き返す。彼の唇がかすかに動き、続きを言ったような、言わなかったような。
「ごめんなさい、なんて?」
頭を浮かせて、明臣さんの言葉を聞き取ろうと無意識に彼の方に近づく。目が慣れてきたからか明かりの落とされた部屋でも彼の顔はよく見えた。
ところが次の瞬間、明臣さんの腕がこちらに伸ばされ、強引に体を引き寄せられる。
彼にもそう言ったくせに、ベッドに入ってもなかなか眠れない。不自然に何度も寝返りを打ったそのときだった。
「眠れないのか?」
小さく尋ねられドキリとする。そろりと明臣さんの方に体を向けると、同じベッドの上なのに微妙に距離のある位置でこちらを見ている彼と目が合った。
「はい。中途半端に寝ちゃったので。家だったらこの時間に残った家事とか仕事をするんですけれど」
けっして明臣さんのせいではないというのを伝えたくて私は正直に答える。
「結果的に巻き込んでしまってすみません」
彼を起こさないようにと思っていたのに、どういうわけか起こした張本人の芽衣はぐっすり眠っていて、彼女を寝かせようとした大人ふたりが起きている。
冷静に考えると、この状況がなんだか逆におかしくなり笑みがこぼれた。
「さっき……」
「え?」
明臣さんがなにか言いかけて、私は聞き返す。彼の唇がかすかに動き、続きを言ったような、言わなかったような。
「ごめんなさい、なんて?」
頭を浮かせて、明臣さんの言葉を聞き取ろうと無意識に彼の方に近づく。目が慣れてきたからか明かりの落とされた部屋でも彼の顔はよく見えた。
ところが次の瞬間、明臣さんの腕がこちらに伸ばされ、強引に体を引き寄せられる。