御曹司は懐妊秘書に独占欲を注ぎ込む
『早希ちゃん、もしかしておめでた?』
否定しない私に、付き合っている人がいるなんて知らなかったわ。おめでとう!と君島さんは微笑んだ。
罪悪感を募らせる私に、彼女は祝福しつつ今後どうするのかと聞いてきた。体調が悪ければ休む手続きもできる。けれど私は仕事を辞める旨を告げた。
君島さんは最初は引き止めたものの悪阻でつらそうに仕事をする私に最後は渋々納得した。
『そうね、出産して落ち着いてからまた考えたらいいだろうし。相手の人と相談して、今は体を一番に考えてね』
結婚するんでしょ?と続けられた言葉にはなにも答えられなかった。
『……社長に、社長には辞める理由を黙っていてもらえませんか?』
私の懇願に君島さんは目を丸くした。けれど、しばらくしてなにかを汲んだ表情になる。
『わかった。大丈夫よ。社長には上手く言っておくから。幸せにね』
たぶん君島さんは、私が結婚よりも先に妊娠したという事実を知られたくないと思ったのだろう。そもそも私が未婚の母になるとはまったく考えもしなかったんだろうな。
彼女にも突然仕事を辞める事態になって迷惑をかけてしまった。そして最初にアパートを訪れたときの明臣さんの発言に納得がいく。
なるほど。明臣さんにとって私はあんな関係になりつつ他の男性と結婚すると言って仕事を辞めた人間に思われていたんだ。
それなら彼から今までなにも連絡がないのも頷ける。やっぱり芽衣の存在がなければ私たちは……。
否定しない私に、付き合っている人がいるなんて知らなかったわ。おめでとう!と君島さんは微笑んだ。
罪悪感を募らせる私に、彼女は祝福しつつ今後どうするのかと聞いてきた。体調が悪ければ休む手続きもできる。けれど私は仕事を辞める旨を告げた。
君島さんは最初は引き止めたものの悪阻でつらそうに仕事をする私に最後は渋々納得した。
『そうね、出産して落ち着いてからまた考えたらいいだろうし。相手の人と相談して、今は体を一番に考えてね』
結婚するんでしょ?と続けられた言葉にはなにも答えられなかった。
『……社長に、社長には辞める理由を黙っていてもらえませんか?』
私の懇願に君島さんは目を丸くした。けれど、しばらくしてなにかを汲んだ表情になる。
『わかった。大丈夫よ。社長には上手く言っておくから。幸せにね』
たぶん君島さんは、私が結婚よりも先に妊娠したという事実を知られたくないと思ったのだろう。そもそも私が未婚の母になるとはまったく考えもしなかったんだろうな。
彼女にも突然仕事を辞める事態になって迷惑をかけてしまった。そして最初にアパートを訪れたときの明臣さんの発言に納得がいく。
なるほど。明臣さんにとって私はあんな関係になりつつ他の男性と結婚すると言って仕事を辞めた人間に思われていたんだ。
それなら彼から今までなにも連絡がないのも頷ける。やっぱり芽衣の存在がなければ私たちは……。