最後にもう一度愛を...


『ブッ、ハハハハハ。里紗、本当に最高だな』



「え、なんでですか?」



『そうだな、里紗紹介する。こいつらは藤咲組の組員だ』


組員さんだったんだ...


「じゃあ紅さんの家族ですか?」


そういった私に、また紅さんが目を丸くしている



『フッ、そうだな。俺の家族だ』


私は立ち止まり組員さん達の方を向いた


「あの、私は山川里紗です。皆様私の名前を知っているみたいですが、挨拶させてください。紅さんにはいつもお世話になっています。あの、たくさん迷惑かけてしまい申し訳ありません」



そのあと頭を下げて、顔を上げれば



組員さんたちの驚いた顔と


紅さんの満足そうな顔が見えた



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