メリーバッドエンド
「どうしたの？おいしくなかった？」

本当はどうして若菜が顔を逸らすのか知っているけど、意地悪で聞いてみる。若菜は肩をびくりと震わせた後、ゆっくりと俺の方を振り返る。恥ずかしそうに目に薄っすら涙を浮かべ、耳まで赤くしていた。

「は、恥ずかしくて……」

若菜はそう言うけど、まだ朝ご飯はたくさん残っている。ちゃんと食べてもらわないとね。

「ほら、次はサラダを食べようか」

可愛い顔を見せてくれることを予想しながら、俺はサラダにフォークを刺す。若菜はますます顔を真っ赤にしていて、たまにはこうやって食べさせてみようかなとニヤリと笑った。

「は、恥ずかしい……」

真っ赤な顔を手で覆って呟く若菜が可愛くて、もう自分で自分を止めることなどできなくなってしまう。若菜の手をどけ、俺は若菜に強引にキスをした。

「んっ！？」

唇をしばらく重ね、若菜が息を吸うために口を開けた瞬間に舌を入れる。若菜は「やっ！」と小さく言っていたけど、そんなもの男からすれば煽ってるようにしか見えない。
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