夢にも思ってなかったよ。

「どうしたの?」
「いいから座れ。
 ソファーにしろ。」


さっきから命令ばっかり。
やんなっちゃうよ。


「……。」
「真夏?今日はなんの日か覚えてるか?」
なに?なんの話?

今日という日がそろそろ終わるというのにも関わらず、この質問になんの意味が分からず考える振りをする。


「……。」
「まさか、忘れた?
 今日は何月何日かカレンダー見て。」


しょうがない。
このままでは埒が明かないカレンダー見ますか。。。
目に写るのは何も書いてないカレンダー。
(真っ白で寂しいな…)



「……?特に何も書いてないよ?」
「書いてないって数字見て気づかないか?普通。」

「意地悪しないで早く教えて。
 もう、こんな時間だし眠たいよ。」


そんな余裕、今の私にあるわけないでしょ。
普通ってなによ?
私は何の日か思い出せず、申し訳ない気持ちを込めて首を横に振る。




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