碧色の恋。



「椿先輩、こんにちは」


「こんにちは、突然だけど何も聞かずわたしと体育館に来てもらえるかな?」


「は、はい…?」


黙って椿先輩について行くと、体育館でステージに向かってパイプ椅子が並べられている中で1番前の列のど真ん中に一つだけ空いてる場所があった。


「あそこの空いてる場所は、琴音ちゃんの席ね」


「え?私の…ですか?」


「そう、わたしのクラスの出し物なの。いいかな?」


相手は先輩だし、私のために席を用意してくれたのなら断るわけにも行かず座るしか無かった。



椅子に座ると同時に、ステージにピンクの法被を着た男の人が出てきた。



「皆さん大変長らくお待たせいたしましたー
これより3年A組によります告白大会を行いまーす!」



周りで盛大な拍手が送られた。
私はまだ状況が呑み込めていない。
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