碧色の恋。
「少し、長くなるんですが…。好きな人とは幼なじみです。本人は自覚ないけど、昔からモテます。
中学の時先輩から幼なじみなら紹介してくれ、ってよく言われたもんです。だけど俺は…。」
七瀬くんの言葉が止まった。少し考えたあとにマイクを握り直した。
「俺は独占欲が強いので、独り占めしたくて幼なじみだってことを隠そうとしました。だから本人にも周りに言わないように黙っててもらいました。
だけど、そのせいで好きな人が傷付いていました。
だから、もう隠しません。
遠野琴音は幼なじみであり、好きな人です。
ずっと前から好きでした。俺と付き合ってください。」
突然の出来事に頭が回らずあたふたしていると椿先輩が私のところへマイクを持って来てくれた。
「琴音ちゃん、返事は?」
「…えっ、と」
椿先輩にマイクを渡され、背中をポンっと押してくれた。