碧色の恋。
1番先にお風呂に入った颯ちゃんは疲れていたのか、ソファーで寝てしまった。私は風邪引かないようにそっとタオルケットを掛けた時だった。
「……来て」
ぐいっと後ろから七瀬くんに腕を掴まれた。
向かった先は私の部屋。
私の部屋は内側から鍵がかけられる為、部屋に入るなり七瀬くんは鍵を閉めた。
「……な、なせく…?」
私はドアに背中をつけ、顔の横には七瀬くんの手がある。
いわゆる壁ドン……ってやつ??
真っ暗な部屋の中だから、七瀬くんがどんな表情をしてるのかすら分からない。
「……琴音は、アイツが好きなの?」
何を言われるのかと思えば、そんなこと。
そんなわけ、ないじゃん。私の好きな人は……
「颯ちゃんのことは、いとことして…好きだよ」