碧色の恋。



「じゃあなんで隙ばっか見せんの?」


"隙"…?もしかして抱き着かれたりしたやつのことかな?



「俺のことは、名前で呼んでくれないくせに」


何故かその声だけ、凄く悲しそうだった。
違うの、本当は呼びたいの。


「…あお……んっ……」


思い切って呼ぼうとしたけど無理だった。
その前に七瀬くんに唇を塞がれてしまった。


「なな…せく……」


呼吸する隙も与えてくれない。
何度も何度も、角度を変えてどんどん深くなる。


「ん…はあ……っ」


酸素が足らなくて頭がボーッとする。
足元に力が入らなくて、フラッとした時七瀬くんがしっかりと受け止めてくれた。


私今、七瀬くんの腕の中にいる。
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