時間切れ

「ハハハ! のりちゃんの負け〜!」

「先生! よろしくお願いします!」

「陸くん、その先生はやめてほしいな〜《一也さん》 が良いなぁ〜 」

「わかった。 一也さん。」

「俺も呼び捨てで《陸》って呼んでもいい?」

「うん。いいよ!」

皆んなで焼き菓子とお茶を飲んでいる時、弘美が一也に質問した。

「先生、個人的な事ですが結婚しないんですか」

「あ〜、実はバツイチなんです。ハハハ。
結婚した年から親父が隠居すると言い出して事務所の引き継ぎと通常業務で、毎日忙しくしてたら妻に愛想尽かされて…
子供もいなかったですし…
それ以来、ずぅーと1人ですね〜

見合いとかも面倒で断ってたら、40歳になってました〜 ハハハ!」

「あ〜ごめんなさい…。先生も辛かったんだね
まぁ、ウチの陸を息子だと思って可愛がって良いですからね! 勉強の件お願いします。」

「ハイ、俺も頑張ります。よろしくお願いします」

そのあとは色々と雑談し、
一也は帰っていったが、弘美は心の中では"ヨッシャー!" と叫んでいた。

十中八九の確率で、篠原先生はのりちゃんの事が好きだなぁ〜
陸のことも息子みたいに可愛いと思ってるなぁ〜 ふふふ。

途中経過が見られないのが、残念だわ〜

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