時間切れ
陸と2人で、校門の入学式と書いてある看板の前で記念撮影し、天気が良いので2人で話しながらマンションへ帰ることにした。
「入場の時さ、一也さんスゲェ〜写真撮ってたよね。
ちょっと恥ずかしかったけど、嬉しかった。」
「私より熱心に撮ってた! 本当に篠原先生は良い人だよね。 感謝だわ〜」
「うん。それに頼りになる人だし… 」
陸は少しだけ、慎一が頭によぎった。
小学校の卒業式も中学校の入学式も、母さんと婆ちゃんだけだったなぁ〜
まぁ、親父は俺に何の関心もなかったし!
家族より、不倫相手しか興味なかったのかもな!
勉強を教えてもらった記憶もないなぁ…
一也さんが、お父さんならいいのに…