時間切れ
典子は、お店の中をじっくりと見渡していた。

「温かい雰囲気のお店でしょう。
あの2人とは高校時代からの友人で…」

「とても仲が、良いんだなぁってわかります。」

「ハイ。 安田はあー見えて、高校時代は3年間学年1位の成績なのに大学に行かず
フランスで料理の修行したヤツなんですよ。」

「え! 3年間学年1位! スゴイ!」

「でもアイツは頭いい事を鼻にかけず気さくにみんなに声を掛けるから、恨まれたり妬まれたりしなかったんです。
何故か、クラスが違うのに俺にいつもくっついてきていつも一緒でした。
陸もそんな親友が出来るといいなぁ〜」

陸が外から戻ってきた。

「爺ちゃんからでさ、入学祝いにカニとホタテと鮭も1本送るって言ってた!
母さん、婆ちゃんも爺ちゃんも大胆な人だね」

3人で太郎と弘美を思い浮かべて大笑い!
ハハハ!ギャハハ!


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