時間切れ
「お待たせ致しました。りんごジュースと烏龍茶です。
もう、前菜お出ししてよろしいですか?」
「ハイ。お願いします。」
綺麗に盛り付けされた前菜が出された。
「俺、婆ちゃんからナイフとフォークは外側から使うって習ったんだ!
日本ならお箸でもマナー違反にならないって」
「弘美さんから、習ったのかぁ〜
俺が教えてあげようと思ったのになぁ〜」
典子は、ふふふと笑った。
「美味い! 何だコレ〜魚かな?」
「うん。多分白身の魚だね。」
話題は、学校の話が多かった。
一也さんの話しでは一也さんが学生だった頃数学の担当だった先生が校長になってたとか、
今日は真面目に話しをしてたけど、面白い先生なんだと教えてくれた。
陸も楽しそうに聞きながら、食べていた。