時間切れ
一也さんが電気を少し暗くしてテーブルにキャンドルを灯してくれた。

ワインで乾杯し、アツアツの唐揚げを食べる。

「ヒトシの店は、大忙しだろうなぁ〜ハハハ
陸とお義父さんはきっと、レストランだな!
ハハハ。 
俺は愛するノンと2人でクリスマスの食事して本当に幸せだ!」

「私も、クリスマスパーティーでワイン呑んだり、こんな素敵なクリスマスは初めてだなぁ〜 ふふふ。」

「ノン…俺と結婚して幸せにしてくれてありがとう! 
まだ結婚して3ヶ月ちょっとだけど、これからもヨロシクお願いします。」

「一也さん… 私の方こそ、幸せにしてくれてありがとう。 陸のことも大切にしてくれて本当に感謝してます! 
一也さんのこと心から信じてる。 

そして、愛してます…」


一也は席を立ち、座っている典子をぎゅーと抱きしめながら、

「俺もノンを愛してる。ずっと一緒にいような」

典子も、涙を流しながら、頷いた。

一也が、ちょっと待っててと言って寝室へ行き、戻ってきた。

「ノン。クリスマスプレゼント ハイ!」

「えー、じゃあ、一也さんもちょっと待ってて」

典子も寝室へ行きすぐに戻ってきた。

「私も一也さんへのクリスマスプレゼント。ハイ!」

「ありがとう! 俺から開けて良い?」

「うん。」

それは、一也が気に入っているブランドのお財布と、ネクタイだった。

「ノン、ありがとう! 大切にするね。ノンも開けてみて!」

水色のブランドの細長い箱からケースを開けると、キラキラと綺麗なサファイアのネックレスだった。

「俺がつけてあげる!」

一也が典子の後ろに回り、ネックレスをつけた。
ネックレスをした典子を見ながら

「ノン、素敵だよ!似合ってる!
あのさ〜サファイアはノンの誕生石でもあるけど…

"一途な思いを貫く" っていう意味があるらしいから、サファイアにしたんだ!」

「ありがとう… 嬉しい。幸せ過ぎて怖いくらい」

「ノン〜 これからもドンドン幸せになろうよ」

「うん! 幸せになろう! ふふふ」


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