時間切れ

試合の日、市内の体育館に観戦に行った2人。

勝てばベスト4に入る大事な試合だ。

陸もレギュラーで出場していた。

試合は接戦。

私たちもハラハラしながら声援をしたが、惜しくも負けてしまった…

私と一也さんは、シュンとしながらマンションに帰ってきた。

「今日の試合は良い試合だったね。惜しかったけど…
ノン、俺さ試合中に気づいたことがあったんだ。
もし、独身のままならさ〜
高校生の試合は観戦してないわけで…

家族ってさ〜 存在してくれてるだけでも尊いんだと思ったんだよ〜 ハハハ!」

「確かに〜 私たちの当たり前の日常が、他の人たちにはそうじゃない場合もあるもんね
何か、一也さん、深い話だね〜」

「うん、試合観戦しながら、陸にさ〜
"家族になってくれて ありがとう"って心の中でつぶやいたら、
陸のシュートが決まったから、びっくりした!」

典子は、一也の話しに心が暖かくなった。

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