時間切れ
陸の文化祭に、安田さん夫婦を誘って一緒に行った。
一也さんと安田さん夫婦は、校内を回りながらいろんな思い出話で盛り上がっていた。
「そう言えば! 私たちの文化祭の時さ〜ヒトシと一也の男子が女装して、女子が男装で劇をやったよね!
2人ともカツラかぶってさ!
みんな大笑いの劇!」
「ヤッタ、ヤッタ! 現代版シンデレラ!
俺がシンデレラで、一也は意地悪姉さんな!」
「うわ〜、俺の、黒歴史…」
「え〜女装?」
「そうそう。コメディで、ゲラゲラ大笑いだったんだよ〜。
男子はドレスのファスナーが上がらないからガムテープで止めてて、2人はお化粧もされて…
校内で、成績が良くて人気があったんだけど、まさか女装するとは思わなかったから、みんなびっくりしてたのよ〜」
「典子さん、一也は優しいし彼女いないから凄くモテたんだよ!」
「え! モテてないよ〜。」
「そうだったんですね!」
「でも、一也は女の子に告白されても付き合わなかったよね〜、どうして?」
「彼女なんて、面倒臭いかったしさ〜
ヒトシと絵梨と一緒にいる方が楽しかったからかな?」