時間切れ

陸は、期末テストの結果も1位だった。

冬休みにはいる2日前からお義父さんが、シンガポールから日本へ戻った。


事務所では、今年の面談が行われ、
来年の春に、受付と弁護士秘書の須藤 琴音(24)さんが、結婚すると発表があった。
仕事は、続けてくれるとの事だった。


ランチは、寿司きよの2階を貸し切りお寿司ランチをご馳走になる。

やっぱり一也さんは、私の隣に陣取った。
みんなにクスクス笑われ、恥ずかしい。


向かい側に座っていた 受付と秘書の滝本さん(35)と宮田さん(29)に 

滝本
「典子さんは、雰囲気が変わりましたよね!」

宮田
「私も思った〜。 幸せオーラが出てるし前より更に綺麗になった!
所長に愛されてるんですね〜ふふふ!」


一也
「そりゃあ、大切な人だから大事にしますよ〜
事務所の女性達は、みなさん綺麗ですよ〜」


滝本
「先生!無理しなくても良いですから〜ハハハ」


宮田の横に座っていた法律事務の坂田(31)が、

坂田
「先生、陸くん今年大学受験ですよね?どうですか?」

一也
「うん。頑張ってるよ〜。 
あそこの先生に、冬休みはつきっきりで、教わる予定なんだ〜ハハハ! 」


坂田
「え! 龍一先生ですか?スゲェ〜な陸くん」

滝本
「やっぱり、国立の法学部ですか?」


一也
「うん。どうしても頑張って入りたいらしい」

坂田
「陸くんなら、合格しますよ。」

一也
「俺たち夫婦の方がソワソワしてるんだよ」

典子
「合格を、祈るしか出来ないんです…」

宮田
「それで、龍一先生はこの時期に帰国したんですね! 納得〜!」

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