兄とあたし
 あたしは、中学生になった。
 中学になってから、髪を切った。
 いじめられた、原因の一つだったから。
 クラスに入ると、幼稚園の時に、仲良かった子と再会した。
 が!!!
 幼稚園の時と、かなり変わっていた。
 幼稚園の時は、こっちから、話さないと、話してくれない、おとなしい子だったのに、めっちゃ、話す子になってて、びっくりした。
 でも、相変わらず、あたしと話してくれて、優しい子だったから、また、仲良くなった。
 その子が、不良と仲が良かったから、自然と、あたしも仲良くなった。
 梅雨の時期ー。
 あたし達の学校では、弁論大会っていうのがあった。
 あたしは、小学校の時のことを書いた。
 同じ、小学校の子も、小学校の時のことを書いてた。
 あたしは、弁論大会で、クラスの代表になり、学年の代表になり、学校の代表に選ばれたが、学校代表だけ断った。
 友達と、遊びたかったから。
 中学で出来た友達といるのは、とても、温かい気持ちになった。
 そして、温もりのもらい方を教えてもらった。
 それは、男性と寝ること。
 あたしは、そのひとときの温もりに、ハマっていった。
 親から貰えなかった、温もり…。
 それを求めた。
 11月ー。
 友達と学校から帰って、自殺する場所を探しに、自転車で出て行った。
 でも、土地勘のないとこで、探すのは、大変で、土地勘のある方に向かって、地元に戻ると、公園に寄った。
 少しの休憩のつもりが、暖かくて、つい寝てしまった。
 そこで、義父達に見つかった…。
 あたしは、「(殺される!)」と思った。
 だけど、殺されなかった。
 あたしは、「(変だな…。)」と思った。
 学校は、「下校時刻にきなさい。」と言われたので、その通りに行った、
 みんなに、「何で、今から学校?」みたいな顔された。
 あたしは、友達と、会議室に入れられた。
 そこで、お説教され、泣いた。
 家に帰っても、義父は、殺さなかった。
 あたしは、モヤモヤしながら、眠りについた。
 次の日、何で殴られもせず、殺されなかったかが、分かった。
 それは、小学校の時に、あたしをいじめていた、主犯格の女の子の母親が、義父を叱ってくれたと…。
 あたしがいなくなって、義父は、烈火の如く怒り、「殺してやる!」と言っていたらしく、その母親が、キレたらしい。
 「何で、「殺す。」なんて言えるの?!
えりちゃんのこと、心配じゃないの?!
まずは、無事かどうかでしょ?!
殺されてたら、どうするの?!
そんなんだから、えりちゃん、いなくなったんじゃないの?!」
 他の子の親にこれだけ言われて、義父は黙ったらしい。
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