いつか再会する時まで




誠「そして……」



そう続ける誠さんに対し、周りのクラスメイトたちは目をギラつかせる。まるで獲物を見つけたライオンのように。








誠「焼肉食べ放題を手にするクラスは……1ーB!」


その瞬間、皆飛び上がって喜び始める。
私は何が起こったか理解出来ずにぽかんとしていた。
そんな私を呆れたように見た凛は説明してくれた。




凛「この学校では体育祭のときに、1番活躍したクラスには1回だけ無料で焼肉食べ放題の権利が貰えるの。
だから皆必死だったってわけ。」

「……初めて知った。
そんなのどこに書いてあったの……。」

凛「…はぁ。この前玲音にプリント渡したはずだけど?玲音が生徒会室に籠ってHRいなかった時のやつ。」


……あれか。準備に忙しくて目を通せてなかったやつだ。









何はともあれ、優勝できてよかった。
楽しい時間はこんなにも早く過ぎていくことを久々に実感した。



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