いつか再会する時まで



屋上にいる間に思ったより時間が経っていたようで、屋上に行ったのは昼休みのはずなのに、もう5限目の授業の半分が終わりつつあった。
5限だけサボってしまおうという悪い考えに思い当たり、食堂の掲示板を再び見に行くことにした。







2年生では朔が1位で、魁斗は30位、瑠衣は湊と同じように下から数えた方が早かった。この前ちゃんと知り合った雪の順位はギリギリ2桁だった。
3年生では旭がダントツの1位だ。








のんびり食堂で過ごしていると、移動教室の帰りになのか、湊が通った。


「……っ湊!」

湊「…どうしたの?」


昼休みのやり取りを思い出しているのか、湊の声色は少し気まずそうだ。


「……ごめん、キツく言いずきた」

湊「僕の方こそごめん……!無神経だったよね…?」

「湊は別に悪くない。勝手にキレた俺が悪い。だから気にしないで」




そう言ってもまだ少し気にしている湊。
優しいのは良いことなんだけど、さすがに心配性過ぎない…?
最終的に私が湊に今度パフェを奢ることで手を打った。



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