いつか再会する時まで


病室の前まで戻ってくると、中がどうやら騒がしいことに気づく。
どう考えたって基本的に無口な時雨に男嫌いな凛がいて、こんな騒がしくなるはずがない。少なくとも6人より多くいる。






溜息をつきながら病室の扉を開けると案の定魁斗たち5人も来ていた。
うるさかった原因はもちろん魁斗と旭の口論だ。




魁斗「んだと!?もっかい言ってみろ!」

旭「っは、何度でも言ってやる。
玲音はお前なんか呼んでない。さっさと、帰れ」

「……はぁ、うるさいんだけど。」

湊「やっと来たぁ!!」

「旭、魁斗。私は誰も呼んでない。皆が勝手に来ただけでしょ」



少し苛つきながらそう言うと図星だったようで2人とも静かになった。





「なんで止めないの、朔。智也。」

朔「止めたけど聞かなかったんだよ」

智也「俺たちは2人のお守りじゃないんだけどね」


そして2人に目を向けると2人とも呆れた顔をしていた。


< 216 / 386 >

この作品をシェア

pagetop