いつか再会する時まで




後ろを振り返ると、母さんの妹の美鈴さんとその旦那さんの誠さんがいた。





「……もう生きたくないんだよ。だから死なせて、お願い」

美鈴「そんなのダメに決まってるでしょう?姉さんとも伊織くんともちゃんと話をしていないのに」

「……話したって変わらない。私が父さんを奪った事実だけは消えないんだ」

誠「一緒に帰ろう、な?玲音の家じゃなない。俺たちの家だ。」

「……そんな事したってメリットないでしょ。」

誠「玲音も知ってるだろうが、俺たちには子供がいない。
だから子供がいる生活が体験できない。
だけど、玲音が一緒に住んだらそれも体験出来るだろ?」







真面目な顔でそんなことを言う誠さんに、私はこう答えた。


「いいよ。どうせ死ぬ予定だったんだし、これからの予定はもちろんない。だから付き合ってあげるよ、その望みに」





そうして一緒に暮らすようになった。



【追憶 終】









「それで一緒に暮らし始めたらいつの間にか“死にたい”なんて考えることはなくなったんだよ。それで今日まで生きてる。」






……だから、どちらにしろあの二人と話さなくちゃいけない。
……私が前を向いて進むために。





玲音side end




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