蜂蜜色
尚也
僕は
桜並木に立ち
彼女を待っていた。

すると
向こう側から
1人の女の人が歩いてきた

こんにちは
桜きれいですね。
私の名前も
咲桜で桜が入っているんですよ

なんだか
1人で喋りだした

僕は
彼女を待っていたので
早く他所に行ってくれないかと
思っていたのに
知らない間に
彼女のペースに乗せられて
話し相手をしていた。
連絡先まで交換して
次に会う約束まで交わしていた、
鈴に何て言えば良いんだ
なぜか
後ろめたい気分になるんだろう。

何どめかに
咲桜さんと会っているときに
鈴に出会ってしまった。

鈴は僕を見て
走って逃げてしまった
僕は咲桜さんに
断りをいい
鈴を追いかけた
鈴はその場にしゃがみこみ
お腹を押さえて
苦しんでいた。


病院に運ばれて
聞かされた事は
残念ですがって
言葉だった、

僕の子が

僕は何をしていたのか
自分が恥ずかしい


ごめん

考え事をしていたから
気付くのがおくれた

目の前には
2つの目が近づいていた

最後に思ったのは
やはり
鈴との子の事だった。






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