カラフル☆デイズ
「――ほら、」
ドット柄の小さな紙袋に入ったストラップを、深月先輩が私の手のひらに載せてくる。
「えっ、あ、え……?」
「どうした?これ、欲しかったんだろ?」
自分で買うつもりだったそれを、深月先輩が私にプレゼントしてくれてるってこと……?
「これって、今日の記念にプレゼントしてくれるってことですか?」
ゆっくりと受け取りながら深月先輩を見ると、先輩の耳がうっすらと赤くなっている。
「さっきから、よくそういう小っ恥ずかしいセリフを平気で言えるな」
そう言って、プイッと私から顔を逸らした。
「深月先輩、これ大事にしますね」
ストラップが入った袋をそっと握り締めた後、バッグに仕舞い込んだ。