カラフル☆デイズ
目が合うと、先輩はすぐに本を閉じて、お店の外に出て来てくれた。
「えっと……こんばんは……?」
「なに緊張してんの?」
この時間帯に待ち合わせるのは初めてで、どう挨拶すべきか一瞬迷い、少しだけ照れてしまった私を先輩が笑う。
「それより、まひるの兄貴たちは、大丈夫だったのか?」
この時間帯によく出歩かせてくれたな、という意味なのか、近所のお祭りなだけに、偶然遭遇する心配はないのか、という意味なのか。
いずれにしても、私の答えはイエスで、特に後者に関しては抜かりはない。
「完全に大丈夫です!」