昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
彼は三木幸太といって三年前に俺が道で拾った。
まだ幸太は十二歳。
両親を亡くし、浮浪者のような生活をしていた彼は車に故意にぶつかり、慰謝料と称して相手から金をもらいその日暮らしをしていたそうだ。
三年前に俺の車にぶつかってきて、『痛てて!』と大袈裟(おおげさ)に騒ぎ立てたが、どこも怪我はなく嘘だとすぐに気付いた。
俺から逃げようとした彼を捕まえてうちで引き取り、学校に行かせている。
俺に会う前は学校にも行けず、読み書きもできなかった幸太だが、今では古典文学の本も読めるようになった。
急に人が集まってきたと思ったら、弥生も少しヘベレケ状態で現れた。
伊織の妹で、年は二十二歳。十以上離れた俺や伊織と一緒に育ったせいか、勝気な性格でしっかりもの。この別邸での女中頭だ。
「あ、私も抱きたい。赤ちゃんっていい匂いするのよねえ。鷹政さまのお子を抱くのが夢だったの」
彼女の発言を聞いて、伊織が突っ込む。
「いや、お前も早く嫁に行って、子供を産めよ」
まだ幸太は十二歳。
両親を亡くし、浮浪者のような生活をしていた彼は車に故意にぶつかり、慰謝料と称して相手から金をもらいその日暮らしをしていたそうだ。
三年前に俺の車にぶつかってきて、『痛てて!』と大袈裟(おおげさ)に騒ぎ立てたが、どこも怪我はなく嘘だとすぐに気付いた。
俺から逃げようとした彼を捕まえてうちで引き取り、学校に行かせている。
俺に会う前は学校にも行けず、読み書きもできなかった幸太だが、今では古典文学の本も読めるようになった。
急に人が集まってきたと思ったら、弥生も少しヘベレケ状態で現れた。
伊織の妹で、年は二十二歳。十以上離れた俺や伊織と一緒に育ったせいか、勝気な性格でしっかりもの。この別邸での女中頭だ。
「あ、私も抱きたい。赤ちゃんっていい匂いするのよねえ。鷹政さまのお子を抱くのが夢だったの」
彼女の発言を聞いて、伊織が突っ込む。
「いや、お前も早く嫁に行って、子供を産めよ」