昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
乗客のことが気になって伊織に確認すると、彼は落ち着いた様子で報告する。
「念のため近くを航行していた船も呼んで乗客を避難させていますが、消火の方がうまくいっていてもうすぐ鎮火しそうです。燃えたのはマストと甲板の一部だけでした。客船の自慢の消火設備がうまく機能しましたね」
かがやきは青山財閥が威信をかけて造った豪華客船で、安全性には特に力を入れていた。
「そうか。皆が無事でよかった」
ポツリと呟くように言うと、伊織は話を続けた。
「橋本清十郎は小型ボートで逃走しましたが、湾岸警備隊にあとを追わせています」
部下が有能で助かる。
正直、凛や乗客のことで頭がいっぱいで橋本清十郎のことは後回しにしていた。
「橋本清十郎が火事の犯人と決まったわけじゃないが、招待客じゃない彼がいること自体が怪しいからな」
「警備の者を処罰しますか?」
伊織の質問に小さく頭を振る。
「いや、いい。警備の者を責められない。あいつが侵入しようと決めたら、誰も防ぐことはできないだろう」
「念のため近くを航行していた船も呼んで乗客を避難させていますが、消火の方がうまくいっていてもうすぐ鎮火しそうです。燃えたのはマストと甲板の一部だけでした。客船の自慢の消火設備がうまく機能しましたね」
かがやきは青山財閥が威信をかけて造った豪華客船で、安全性には特に力を入れていた。
「そうか。皆が無事でよかった」
ポツリと呟くように言うと、伊織は話を続けた。
「橋本清十郎は小型ボートで逃走しましたが、湾岸警備隊にあとを追わせています」
部下が有能で助かる。
正直、凛や乗客のことで頭がいっぱいで橋本清十郎のことは後回しにしていた。
「橋本清十郎が火事の犯人と決まったわけじゃないが、招待客じゃない彼がいること自体が怪しいからな」
「警備の者を処罰しますか?」
伊織の質問に小さく頭を振る。
「いや、いい。警備の者を責められない。あいつが侵入しようと決めたら、誰も防ぐことはできないだろう」