昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
清さんの話に次期総帥は怪訝な顔をしながら私に目を向けた。
「凛ちゃん?」
「わしは先に行く。お前は凛ちゃんに礼を言っておいてくれ」
清さんは私にウインクして、伊織さんと一緒にこの場を去る。
ポツンと残された私と氷帝。なんだか急に息苦しさを感じた。
森田さんではない彼とどう接していいのだろう。
「あ、あの……青山さまもおいなりいかがですか?」
あたふたしながら手元にあるおいなりを勧めたら、彼は優しい声で訂正した。
「鷹政でいい。俺も凛と呼ぶ」
彼は私の手を掴み、私が手に持っていたおいなりをそのままパクッと口にする。
その親密な仕草にドキッとして顔の熱が急上昇した。
「確かにうまい」
褒められたけど、彼の顔がまともに見られなかった。
鷹政さんを意識してドキドキしてしまう。
俯いて黙り込む私の顎をクイと掴んで鷹政さんは私と目を合わせる。
「凛、また作ってくれるか?」
彼のお願いにハニカミながら頷いた。
「はい」
「凛ちゃん?」
「わしは先に行く。お前は凛ちゃんに礼を言っておいてくれ」
清さんは私にウインクして、伊織さんと一緒にこの場を去る。
ポツンと残された私と氷帝。なんだか急に息苦しさを感じた。
森田さんではない彼とどう接していいのだろう。
「あ、あの……青山さまもおいなりいかがですか?」
あたふたしながら手元にあるおいなりを勧めたら、彼は優しい声で訂正した。
「鷹政でいい。俺も凛と呼ぶ」
彼は私の手を掴み、私が手に持っていたおいなりをそのままパクッと口にする。
その親密な仕草にドキッとして顔の熱が急上昇した。
「確かにうまい」
褒められたけど、彼の顔がまともに見られなかった。
鷹政さんを意識してドキドキしてしまう。
俯いて黙り込む私の顎をクイと掴んで鷹政さんは私と目を合わせる。
「凛、また作ってくれるか?」
彼のお願いにハニカミながら頷いた。
「はい」