昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
指輪をいじりながら清さんに説明する。
「優しいお兄さんねえ。なるほど」
興味深げに清さんが相槌を打ったその時、氷帝が現れた。彼の後ろには伊織さんもいる。
「やっぱりここか。総帥、こんなところでなにをやってるんですか」
鋭い眼光で孫に睨まれるが、清さんは飄々とした顔で答える。
「見ての通りいなりを食うておる」
「勝手にいなくならないでください。午後二時には青山会があるんですよ。総帥がいないと始まらないでしょう?」
次期総帥は清さんの前で仁王立ちする。
「もう鷹政がいるし、わしが出る必要もなかろうて。よし、今からお前が総帥じゃ」
ポンと手を叩いて清さんはそう告げるが、氷帝は相手にせず厳しく注意した。
「自分が会議サボりたいからって勝手に決めないように。隠居するならちゃんと手順を踏んでください」
「鷹政は厳しいのう。お前もこのいなりを食うて少しは穏やかになった方がいいぞ。凛ちゃんのいなりは絶品じゃあ。ばあさんのと同じ味がする」
「優しいお兄さんねえ。なるほど」
興味深げに清さんが相槌を打ったその時、氷帝が現れた。彼の後ろには伊織さんもいる。
「やっぱりここか。総帥、こんなところでなにをやってるんですか」
鋭い眼光で孫に睨まれるが、清さんは飄々とした顔で答える。
「見ての通りいなりを食うておる」
「勝手にいなくならないでください。午後二時には青山会があるんですよ。総帥がいないと始まらないでしょう?」
次期総帥は清さんの前で仁王立ちする。
「もう鷹政がいるし、わしが出る必要もなかろうて。よし、今からお前が総帥じゃ」
ポンと手を叩いて清さんはそう告げるが、氷帝は相手にせず厳しく注意した。
「自分が会議サボりたいからって勝手に決めないように。隠居するならちゃんと手順を踏んでください」
「鷹政は厳しいのう。お前もこのいなりを食うて少しは穏やかになった方がいいぞ。凛ちゃんのいなりは絶品じゃあ。ばあさんのと同じ味がする」