昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
今思うと、指輪が俺と彼女を再会させたのかもしれない。
凛が引ったくりに遭った時も、橋本清十郎に襲われそうになった時も、妙な胸騒ぎがしたのは指輪が俺に彼女の危険を知らせてくれたからじゃないだろうか。
非科学的なことは信じない俺だが、あの指輪には不思議な力が本当にあると思う。
だから、凛が指輪を持ち主に返すと口にした時、指輪をあげたのは俺だとは伝えなかった。
『もう返す必要はないんじゃないか? 指輪をあげた人は君が指輪を身につけてくれていて喜んでいると思う』
指輪のお陰で彼女が笑っていられるなら、ずっと持っていてほしかったんだ。
凛には笑顔がよく似合う。
「お前はあの指輪をなくしたと言っていたな」
祖父の声でハッと我に返り、フッーと息を吐きながら説明した。
「少女にあげたと言ったら変に勘繰られると思ったからですよ。海でなくしたと言えば諦めもつくでしょう?」
指輪をなくしたと話した時、祖父にかなり叱責されたが、今のようにニヤニヤ顔で質問されるよりマシだ。
凛が引ったくりに遭った時も、橋本清十郎に襲われそうになった時も、妙な胸騒ぎがしたのは指輪が俺に彼女の危険を知らせてくれたからじゃないだろうか。
非科学的なことは信じない俺だが、あの指輪には不思議な力が本当にあると思う。
だから、凛が指輪を持ち主に返すと口にした時、指輪をあげたのは俺だとは伝えなかった。
『もう返す必要はないんじゃないか? 指輪をあげた人は君が指輪を身につけてくれていて喜んでいると思う』
指輪のお陰で彼女が笑っていられるなら、ずっと持っていてほしかったんだ。
凛には笑顔がよく似合う。
「お前はあの指輪をなくしたと言っていたな」
祖父の声でハッと我に返り、フッーと息を吐きながら説明した。
「少女にあげたと言ったら変に勘繰られると思ったからですよ。海でなくしたと言えば諦めもつくでしょう?」
指輪をなくしたと話した時、祖父にかなり叱責されたが、今のようにニヤニヤ顔で質問されるよりマシだ。