令和最愛授かり婚【元号旦那様シリーズ令和編】
彼はIQ200の天才で、人の上に立つに相応しい資質を兼ね備えて生まれた、天性のリーダー。
起業からたった十年足らずで、年商一千億円を叩き出す超優良企業に成長させた。
まだ三十四歳の若さで、世界的に名の知れたCEOなのだ。
そんな人だから、『俺の遺伝子を継ぐ子供を殺すと言うのか』なんて、傲り高ぶった言い方ができる。
世間一般の女性には、彼の子供を産んで母になることを、身に余る光栄と思う人もいるかもしれない。
でも、私は違う。
「冗談やめてよ。私の人生、なんだと思ってるの……!」
私は顔を伏せて、強くかぶりを振った。
大学卒業後、出版社で編集の仕事に就いて十年目。
今までプライベートは二の次で、仕事を優先してきた。
就職したばかりの頃は、学生時代からの彼がいたけど、仕事と恋を両立できず、社会人二年目で別れた。
それから、仕事では着実に実績を積んで来たけど、もうどっぷり恋愛日照り――。
正直なところ、今さら恋愛願望はない。
仕事は充実しているし、ひとりで困ることもないし、なにより気楽。
このまま一生独身でも、人生悪くないとも考えていた。
……それも、ついこの春までのこと。
起業からたった十年足らずで、年商一千億円を叩き出す超優良企業に成長させた。
まだ三十四歳の若さで、世界的に名の知れたCEOなのだ。
そんな人だから、『俺の遺伝子を継ぐ子供を殺すと言うのか』なんて、傲り高ぶった言い方ができる。
世間一般の女性には、彼の子供を産んで母になることを、身に余る光栄と思う人もいるかもしれない。
でも、私は違う。
「冗談やめてよ。私の人生、なんだと思ってるの……!」
私は顔を伏せて、強くかぶりを振った。
大学卒業後、出版社で編集の仕事に就いて十年目。
今までプライベートは二の次で、仕事を優先してきた。
就職したばかりの頃は、学生時代からの彼がいたけど、仕事と恋を両立できず、社会人二年目で別れた。
それから、仕事では着実に実績を積んで来たけど、もうどっぷり恋愛日照り――。
正直なところ、今さら恋愛願望はない。
仕事は充実しているし、ひとりで困ることもないし、なにより気楽。
このまま一生独身でも、人生悪くないとも考えていた。
……それも、ついこの春までのこと。