令和最愛授かり婚【元号旦那様シリーズ令和編】
中絶が当たり前だと思っていたから、思考がまったくついていかない……。
「ちょっと待ってよ……なんの冗談? なんの悪夢? 夢なら醒めてよ……」
私は脱力して、ソファにストンと腰を下ろした。
両手で頭を抱え、前屈みになってうなだれる。
「君は俺の妻になり、俺の子を産む。これが現実だ。悪夢だなんて、とんでもない。君にも子供にも、一生苦労のない生活を約束してやるよ」
――どこの暴君だ。
こんな、いけすかない男の子供を産むために、結婚? 一生?
苦労のない生活なんて、とんでもない。
まだ半分以上残っている人生、足かせを嵌められて生きていくのと同じことだ。
「勘弁してよ……。赤ちゃんだって、私とあなたの間に生まれたって、幸せになれるはずがない。喜びゃしないわよ。絶対嫌、絶対嫌……」
絶望のあまり、パニックに陥る。
髪を毟る勢いでグシャグシャ掻き回す私の横で、黒須類が呆れたように息をついた。
「一方的に被害者面して嘆くな。君は同意の上で俺に抱かれた。責任は君にもある」
素っ気なく言い捨てられ、私はピタリと手を止めた。
「俺の分の責任は取る。君も、自分の血を分けた子供の命に、責任を持て」
「ちょっと待ってよ……なんの冗談? なんの悪夢? 夢なら醒めてよ……」
私は脱力して、ソファにストンと腰を下ろした。
両手で頭を抱え、前屈みになってうなだれる。
「君は俺の妻になり、俺の子を産む。これが現実だ。悪夢だなんて、とんでもない。君にも子供にも、一生苦労のない生活を約束してやるよ」
――どこの暴君だ。
こんな、いけすかない男の子供を産むために、結婚? 一生?
苦労のない生活なんて、とんでもない。
まだ半分以上残っている人生、足かせを嵌められて生きていくのと同じことだ。
「勘弁してよ……。赤ちゃんだって、私とあなたの間に生まれたって、幸せになれるはずがない。喜びゃしないわよ。絶対嫌、絶対嫌……」
絶望のあまり、パニックに陥る。
髪を毟る勢いでグシャグシャ掻き回す私の横で、黒須類が呆れたように息をついた。
「一方的に被害者面して嘆くな。君は同意の上で俺に抱かれた。責任は君にもある」
素っ気なく言い捨てられ、私はピタリと手を止めた。
「俺の分の責任は取る。君も、自分の血を分けた子供の命に、責任を持て」